割安株投資

割安株投資で、じゃんじゃん儲けましょう。割安株投資とは市場で過小評価されている株に投資することです。このページでは、割安株投資の手法や重要な指標について考えます。



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割安株投資とは

割安株投資とはどういう投資手法なのでしょうか?

割安株投資とは、本来の価値に対して株価が割安と判断される銘柄、すなわち割安株に投資して利益を得る投資手法のことです。

割安株投資では、株価に対する市場の評価は大抵の場合間違っており、時に割安、時に割高であると考えます。そして、割安な時に買い、割高な時に売れば、利益を上げることができると考えるのです。

例えば、妥当な株価が1000円と思われる銘柄があるとします。その株価が500円で売られている時に買い、市場の評価が本来の価値である1000円以上の株価になったら売ります。差分の500円以上が利益となるわけです。

割安株投資手法を行えば、大きなリスクを取ることなく、高いリターンを得ることができると考えられています。



割安株投資が個人投資家向きだといわれる理由は?

割安株投資は、個人投資家向きの投資手法であるといえます。というのは、割安株投資は基本的に長期投資だからです。割安な株を購入しても、すぐに割高になることはまずありません。そのため、割安株投資では買った後も継続してその株を持ち続けます。買った後も継続して持ち続けることをバイアンドホールドといいます。すぐに成果が出ない反面、頻繁な売買をする必要がないので、個人投資家向きであるといえるのです。

割安株投資を考えたのは誰?

割安株投資の手法は、アメリカの投資家・経済学者のベンジャミン・グレアムが編み出し、その弟子である同じくアメリカの著名投資家ウォーレン・バフェットが大きく発展させたといわれています。

それでは、この2人から割安株投資の手法を学んでいきましょう

ベンジャミン・グレアム

ベンジャミン・グレアムとはどのような人なのでしょうか?

ベンジャミン・グレアム(Benjamin Graham)は、1894年にイギリスのロンドンで生まれました。そして、1才の時アメリカに移住。幼い頃に父を亡くしましたが、苦学の末、コロンビア大学を卒業、1914年にニューヨークの証券会社に入社します。その後、1926年に、ジェローム・ニューマンと投資会社グレアム・ニューマン社を設立、1928年にはコロンビア大学で教鞭をとり始めます。その時の教え子には、著名投資家で世界有数の大富豪であるウォーレン・バフェットがいました。

1934年には教え子のデヴィッド・ドッドとの共著で『証券分析』を出版します。さらに1949年には『賢明なる投資家』を出版しました。この2冊の本は、何度も改訂を重ね、今日でも広く読み継がれています。

グレアムは、長い目で見れば、株価はその本来の価値に等しくなると考えました。そして、企業の業績や財務内容を分析すれば、本来の価値よりもずっと低い株価となっている割安株を発見できることを示しました。今日の割安株投資法を編み出したといえるでしょう。このことによりグレアムは「割安株投資の父」と呼ばれています。

グレアムが提唱した「安全域」とは?

ベンジャミン・グレアムが提唱した重要な概念の一つに「安全域」というものがあります。英語ではMARGIN OF SAFETY。「安全性のマージン」と訳した方がわかりやすいかもしれません。グレアムは「堅実な投資の極意を三つの単語で言い表すと、それは『安全域(MARGIN OF SAFETY)』である」と自著の中で述べています。このことからも安全域という概念が大変重要であることがうかがえます。

では、具体的には安全域とはどういうものでしょうか?グレアムは「通常の状況下において、安全域は、期待収益力が現行の債券利率を大幅に上回ったその超過部分となる」と言っています。つまり、益利回りと長期金利の利率の差であるリスクプレミアムが十分にあり、その差があればあるほど安全域が広いということです。

益利回り(えきりまわり)とは、EPS(1株当たり利益)を株価で割った値です。英語ではearnings yieldといいます。単位は%となります。益利回りは投資額に対してどれだけの利益を上げられるのかを見る指標です。

PERは、株価をEPSで割った値なので、益利回りの逆数がPERとなります。したがって、PERが低ければ低いほど安全域が広いともいえるでしょう。

益利回り = EPS(1株当たり利益) ÷ 株価

益利回り = 1 ÷ PER

PERが低いほど安全域が広いとも言える。

さて、次はウォーレン・バフェットについて学んでみましょう。

ウォーレン・バフェット

ウォーレン・バフェットとはどのような人なのでしょうか?

ウォーレン・バフェット(Warren Buffett)はアメリカの著名な投資家であり、実業家です。彼は、1930年にアメリカのネブラスカ州オマハに生まれました。幼い頃から商才に長け、祖父からコーラを6本25セントで購入、それを1本5セントで販売したりしていたそうです。

1947年にペンシルベニア大学ウォートン校に入学しましたが中退し、ネブラスカ大学リンカーン校に編入しました。同校を卒業した後、著名な証券アナリストであったベンジャミン・グレアムから投資について学ぶために、コロンビア大学ビジネススクールに進学、グレアムを師と仰ぎ、親交を深めました。

その後、父親の会社で株式ブローカーとして働いたり、グレアムの会社で証券アナリストとして働いたりしました。グレアムの引退に伴い、会社は解散したので、バフェットは、故郷オマハに戻りバフェット・アソシエイツ株式会社を設立しました。老舗のシャツ会社バークシャー・ハサウェイの株が1株あたり8ドル未満で売られていたことに目をつけたバフェットは、経営を改善すれば業績が好転すると考え、バークシャーの株を買い進め、1963年にはバークシャーの筆頭株主になりました。

残念ながら、繊維業としてのバークシャーは振るわず、1985年にはシャツ部門を閉鎖することになります。しかし、投資会社としては、コカ・コーラ、ディズニー、アメリカン・エキスプレス、ワシントン・ポストなどへの投資で大成功を収め、世界最大の投資持株会社となりました。運用成績は年間約20%のリターンを40年以上に渡って出し続けているといわれています。2008年には、経済誌「フォーブス」が発表する世界長者番付で1位にもなりました。その時のバフェットの資産は620億ドルでした。すごい額ですね。

バフェットの投資手法の特長は?

バフェットの投資手法は、恩師であるベンジャミン・グレアムの理論をベースとしたものです。企業の内在価値に対して株価が割安なものを買い、割安である限りは保有するというスタンスです。グレアムの理論をベースとしていますが、グレアムと違う点もあります。それは、企業の内在価値に将来的な成長を含めている点と集中投資を行う点です。

バフェットは、どのようにして企業の将来的な成長を判断していたのでしょうか?ポイントは2つあると思います。1つはその企業が、強いブランド力や価格決定力を持っていて、長期的によい業績をあげ続けることができると想定されること、もう1つはROE(株主資本利益率)が安定して高いことです。ROEが安定的に高いとEPS(1株当たり利益)の持続的な成長が見込めます。

バフェットは、基準を満たす優れた企業があれば、その株式を大量に取得します。その企業を買収することもあります。投資の格言で分散投資の重要性を説く言葉に「1つのカゴに全ての卵を入れてはいけない」というものがありますが、バフェットの投資手法はそうではなく「1つのカゴに全ての卵を入れてそのカゴを見張りなさい」だといわれています。

ここで企業の将来性が判断できる重要な指標ROEについて学んでおきましょう。

ROEとは

ROEとはどのような指標なのでしょうか?

ROE(あーるおーいー)とは、Return On Equityを略したものです。日本語では株主資本利益率、あるいは自己資本利益率といいます。企業の株主資本(自己資本)に対する純利益(税引き利益)の割合を表します。ですので、純利益を株主資本で割って求めます。単位は%です。

ROE = 純利益 ÷ 株主資本 × 100

ROEは、株主から預かった資本を元にしてどの程度の利益を上げているかを示す指標です。つまり、株主の持分に対する投資収益率といえます。ですので、ROEは経営者が株主に対して果たすべき責務を表した指標ということになります。ROEは、EPS(一株当たり利益)をBPS(一株当たり純資産)で割った値と考えることもできます。

ROE = EPS ÷ BPS × 100

高いROEが、なぜEPSの持続的成長を生むのでしょうか?

ROEが高いとなぜEPSの持続的な成長が見込めるのでしょうか?

企業のあげた純利益は、一部は配当として株主に支払われ、残りは内部留保され再投資に回されます。再投資は株主資本を増加させますので、通常、企業のあげる利益は内部留保された割合で毎年増えていくことになります。利益は、複利で増えていくので高いROEが重要と言えるのです。

例えば、1年目の株主資本が10億円でROEが30%、純利益のすべてが内部留保され再投資にまわされた場合を考えてみましょう。10年後の純利益は計算式「(10億×(1.3の10乗))−(10億×(1.3の9乗))」で表され、約32億円となります。同様にROEが低いパターンを考えてみましょう。1年目の株主資本が10億円、ROEが10%の場合、10年後の純利益の計算式は「(10億×(1.1の10乗))−(10億×(1.1の9乗))」となり、純利益は約2.35億円となります。

分かりやすいように表にしてみましょう。まずROEが30%の場合です。金額の単位は百万円となっています。

<ROEが30%の場合>
年数株主資本純利益
11000.0300.0
21300.0390.0
31690.0507.0
42197.0659.1
52856.1856.8
63712.91113.9
74826.81448.0
86274.91882.5
98157.32447.2
1010604.53181.3

続いてROEが10%の場合です。

<ROEが10%の場合>
年数株主資本純利益
11000.0100.0
21100.0110.0
31210.0121.0
41331.0133.1
51464.1146.4
61610.5161.1
71771.6177.2
81948.7194.9
92143.6214.4
102357.9235.8

この結果を見ると安定的に高いROEがEPSの持続的な成長を生むことがわかると思います。